今日という日は今日しかないから
しかもそれは明日のことらしい。
たぶん、嘘だと思う。
人間の記憶ってすごく不思議なもので、
去年の9月になぎが卒業発表をしてから
特に大切に護ってきたものではないはずの記憶でも不意に思い起こされるし、なんなら意図せずに突然涙なんて流れたりもする。
寂しいなって感傷的になったりもする。
つまりは
情緒だいじょぶそ?
大切なものって意識して抱え込んで守るものもあれば、無意識に心にしまい込んで目のつかないところで守るものもあるってことを なぎに教えてもらった。
いろいろなことを思うけど、
明日齊藤なぎさちゃんが=LOVEを卒業するのは やっぱり嘘だと思う。
嘘だと誰か言ってくれ。
正直このことに敢えて触れるつもりはなかったけど
なぎのことを書きたいと思った時にどうしても避けて通れない出来事だと思うからこそ
少しだけ過去のことに触れることにした。
個人的になぎは令和最強のアイドルだと思っていて、それはこれまでの活動に如実に表れているのだけど、だからこそきっと誤解もたくさんたくさん生んだわけで。
今でこそ等身大の齊藤なぎさチャンネルさん(語彙)としてSHOWROOMを楽しそうにやっているなぎだけど、明らかに辛そうな顔や悩んで苦しんでいる姿を見せずにひたすら自分の改善点を改めようと努力するプロ意識の高さが悪さをして されなくてもいい攻撃をたくさん受けているところを多く目にした。
3年前の秋もそうだったし、1年前の夏もそうだったけど、もっともっとたくさんの何かに守られて欲しかった。いや、守られて欲しいという気持ちよりも「これ以上攻撃されないで欲しい」って思う気持ちのほうが途中からは強かったかもしれない。モンペ気質なもので。
自分の推しに一体どんなことができるんだろうか、とか
いつももらっているばかりだからこそ何か与えたいとか返したい、とか
私たちはふとした瞬間こんなことを考えてもみるけれど、すごく悲しいことに 結局いざって時にヲタクなんてものは本当に無能で非力だなと痛感する。
ヲタクは結局なにもできません!
推しグループさんたちが大きくなれば大きくなるほど、リアルタイムで彼女たちの苦悩を察することはどんどん難しくなっていく。
特にこの1年、嫌ってほどこのもどかしさと戦った。
なにかしてあげたいっていうエゴだけはどんどん大きくなるのにね。
わかんないよー!推しメン、今何を考えてるの?!
ってな感じで勝手に身悶えすることがものすごく増えた。
3年前の秋も1年前の夏もなぎのことが推しメンじゃない私でさえこう思ったから、当時彼女のことを推していた人たちはひょっとしたら今もずっと心のどこかで苦しさを抱えているのかな、なんて。
私なんかが忘れられないくらいだから、なぎはきっと今も夢にみておかしくないと思っている。
あの夏から今日までの水面下でのうねりはそのくらいにとっても卑怯だし許していいことではないし、勝手に怒ったり哀しくなったりするには十分すぎる出来事だった。
自分がその人の人生に直接影響しないからといって、やっていいことと悪いことは世の中にたくさんあるし、言っていいことと悪いことだって線引きしなくちゃいけないことはたくさんある。
授業では教えてくれないことだけど、人間として他人と関わりを持とうとするなら どう考えても必要不可欠な感覚だしそれは確実に常識だと思う。
顔なし集団の中の一カケラだからってなんでも許されると思うなよksって思うことがこの1年特に増えたけどこれは今回の記事とは関係ないので特記は避けます。(口激悪)
よくあの時辞めないでいてくれたね、1年以上もの間笑顔を見せながら頑張ってくれたねって、そんな気持ちで今はいっぱい。この気持ちも正直なところです。
辛かったよね
よく頑張ったね
本当になぎは強くて偉いと思います。
この5年間にあったことは私たちが想像もしきれないくらいに辛いことも哀しいことも寂しいこともたくさんあっただろうな。
勝手に妄想(想像ですらないから。もはや)するだけでも勝手に辛くなって勝手にその苦しみと闘う大変さに共感した気になってしまうくらいに とてつもない環境に身を置いてると思う。推しメン含めアイドルさんたちは本当にすげぇ。
なぎがSHOWROOMの配信で時々ぽろりと溢していたことがあったけど、
“生きる”為に・・・というより特に、“健康に生きる”為に失ってはいけない 美味しいものを食べる事とか、心から笑う事とか、思いっきり怒る事とか、無責任に誰かのせいにする事とか、そういうことを時に失う事だって少なくなかっただろうなって思うし、
やっぱりアイドルは期限がないといけないなって思わされる。
アイドルでいる限り、無数のヒトたちの想いを全身で受けて、自分の心を消費していかないといけないから。
色んな人がそれぞれいろんな理想を重ね合わせて、独りの女の子にそれを背負わせる。
これって本当に"すごい"な、と思っていて、ヲタクがアイドルに向ける眼差しの持つエネルギーってたぶん可視化したらすごくギラついている。当然目に見えないけど。
そのギラついたものを全身で受けて それぞれの理想を体現しようとしてくれるアイドルって本当にすごい。そりゃ「生きてるだけで偉い」わけだ。
心も体も健康に生き続けることがいかに奇跡か。
普通におかしくなっちゃうよね。
おかしくなるつもりなんてなくても うっかり心が壊れてしまうことなんて大いにある。たぶんね。
そんなわけで個人的な考えとしてアイドルってちゃんと“期限”があって、しかもそれは耳障りのいい言葉に置き換えれば“期間限定”なのだけど、はっきり言ってしまえば“消費期限”だ。
消費だけしていたらいつか人はダメになってしまうし、壊れてしまう。
私なんかが彼女たちの立場なら たぶんもっと早い段階で心の中の柔い部分が蝕まれていたと思う。
それでもなぎは最後まで「=LOVEの齊藤なぎさ」として私たちに両手いっぱいの愛と笑顔を届けて、アイドルという姿に夢をみさせてくれた。
天才だ。もう、大天才アイドルだ。
そしてセカンドキャリアまで考えてこのタイミングでグループを去ることも自分で決断した。
どこかに必ず存在するアイドルとしての“期限”の目いっぱいをキラキラ輝いて終えられるアイドル、たぶん私は齊藤なぎさちゃんしか知らないしこれ以後知らなくても良いや。
他のメンバーを推している身だから、そんな私から送られる言葉なんて もしかしたらなぎにとってなんのプラスにもならないかもしれないけれど、
自分が与えられたものや期待に応えようとなぎが一生懸命自分を磨く姿に感動したし、応援したくもなりました。
自分の立場やお仕事を愛して頑張ろうとしているのがとってもとっても伝わってきたし、私はこの5年間、グループを愛する一人として精一杯味方でいたいなと思ってきたよ。
少しずつ周りを巻き込みながらイコラブに大きな変化を巻き起こしてくれたのは紛れもなく、なぎのひたむきな等身大に頑張る姿だったと思っています。
3年前の秋、ズルいよズルいねで真ん中に立つなぎの姿はそのくらい目を引くものがあったし、現に私はその時なぎのことを改めて一人のアイドルとしてちゃんと好きになりました。
誰も独りぼっちにさせないファンとの向き合い方は誰にでもできることじゃない。
才能だと思う。なぎはアイドルになるべくしてなった天性のアイドルだよ。
イコラブを変えてくれてありがとう。
アイドルになってくれてありがとう。
出会ってくれてありがとう。
初めてなぎと話した手遅れcationの北海道ミニ握手
「知ってるよ!」って喰い気味に言ってきてくれた野音の全国握手会
目が合うと黒目がこぼれそうなくらい目を見張ってから見せてくれた笑顔
どんどんうまくなる歌とダンス
イベントがないなかで毎日のように配信してくれたSHOWROOM
全部忘れないよ。忘れさせないでくれよ。
どうか今以上に幸せになってね。
今よりも心から笑顔でいられる時間を過ごしてね。
欲を言えばちょっとしてから、
落ち着いてからでもいいから、
また会えたら嬉しいな。
テレビで会う大女優にもなって欲しいけど
やっぱりまた直接会いたいんだ。
その日を楽しみにしてるね。
やっぱり明日齊藤なぎさちゃんが=LOVEを卒業するのは、嘘だと思う。