変わるものと変わらないもの ~372日後の野音~
暑い。
なんだこれ、暑い・・・
そういえば1年と約2週間前(こまかい)の7月1日も、同じようなことを思いながら日比谷駅の改札をくぐったような気がする。
と、いうか事実もそうで、あの日も始発に毛の生えたような時刻の電車に乗って、イコラブに会いに行った1年前の野音の記憶がちゃんとある。
確かにあの日から1年が経ったけれど、何も保証がなかったこの気持ちと「イコラブのライブが見たい」という欲求だけは何も変わらずずっと有って、なんなら変わらないどころかむしろ強くなり続けているような気さえするから不思議だ。
なによりこのババアヲタクは粘着性が高い。つまり厄介である。これもまた事実。(えーんえんえん
って、まぁそんなことはどうでもよくて。
半分以上夏の恒例イベントの一つになりつつある真夏の野音ライブ。
今年は妹分であるノイミーちゃんたちとの初めての合同ライブと銘打って、8月17日に開催されました。もう2日前になるのか・・・。
ついさっき終わったような気もするし、なんならもう1ヶ月とかそのくらいの時間が経ったような気もする。不思議なことにイコラブのライブっていつもそんな感覚が有って、だから直後はふわふわして落ち着かないし、自分が嬉しいのか悲しいのか、寂しいのかなんなのかよくわからない気持ちになるんですよね。なんだろうねこれ。私だけ?
振り返ってみれば1年以上このアカウントでブログを書いているから、もう私自身の推しメンが誰なのかなんていうことは敢えて書く必要がないかもしれないけれど、敢えて言いたい。ほら、好きな人の名前って無駄に口にしたくなるじゃないですか。これも私だけか?()
そう、
当方の推しメン、野口衣織ちゃんって天才なのか??????
2日前の野音、めちゃくちゃに悪い座席を引き当てたばっかりに、本当に後方彼氏面もいいところっていうアレでライブを見たわけなのですが。
それでも、いや、だからこそ、自分の目が面白いくらい正直に衣織ちゃんのことばっかり追いかけていて、どこにいても、どんなに人数が多くても、初めてのポジション移動で記憶にフォーメーションがなくても、ずっと、ずーーーーーっと衣織ちゃんを見てた。そして気が付いたんです。衣織ちゃんがまた進化してるっていうことに。
いや、確実に、でもうっすらその徴候は感じていたんです。今月はpopteenfesもあったし、TIFもあったし。連続でイコラブのライブを目にしていたからこそ、「何かが違う気がする」っていう気持ちがどこかにあって。でも近距離の良い位置で見る事と久しぶりに目にしたイコラブのライブっていうその事実だけがただただ嬉しくて、正直冷静にステージを見ることができていなかったんです。今思い返してみると。
だから今回少し離れたところからちょっとだけ冷静に今のイコラブを、それから衣織ちゃんを観ていて、やっと気が付いた・・・私8月の前半一体何を見てたんだ・・・?
今回のこの記事はこんな見苦しくてどうでもよすぎるヲタクを言い訳をつらつら並べたくてsurfesを起動させたわけではなくて!
私が感じた、私なりの推しメンのパフォーマンス諸々の進化と現状を誰かと共有したくて!というか何かしらの形で残しておきたくて1本記事を書くことにしました。
そのくらい私の中では衣織ちゃんのパフォーマンスって影響力が有って(もちろん私はただの医療職なのでリアルの世界にそれが直で影響してるわけではないのですけど)、大事にしたい気持ちが全部くっついているからこそ、だからこそこうして文字でもなんでもいいから保存しておきたいんです。いつか忘れちゃうから。でも絶対に忘れたくないから。で、欲を言えばこう見えてる、という事実が衣織ちゃんのパワーに還ってくれたら何よりも嬉しいgive and takeだから。
これはただの前置きなのですが、先月5th最後の個別握手会で妙に元気がない推しメンに鎌をかけてみたら、「パフォーマンスに自信がない」という話をされたことがありました。
特に手遅れcation以降、衣織ちゃんのライブパフォーマンスは「表現力がある」と言われることがもはやそれがデフォルトだからこそ、恐らくそれが彼女にとってプレッシャーだったり、当たり前ではないことが当たり前になってしまうことで逆に自己肯定感を低くさせる要因の一つになっていたんじゃないかなって思うことがすごく多くて。
ある一定ラインまで到達した完成度の高い衣織ちゃんのパフォーマンスは、「すごくて当たり前」にいつしかなってしまって、絶対にそんなことはないのに、そこからさらに上に行くことが不可能であるかのような錯覚に陥る。ただでさえ自己評価が低い衣織ちゃんのことだから余計に。
そんなことがあったからこそ、この夏のライブラッシュ衣織ちゃんはどうやって乗り越えていくんだろうなってちょっとだけハラハラしていました。だって個握の時の衣織さんがあまりにも苦しそうだったから。
でもそんな一ヶ月前の不安そうな顔と自信なさげな言葉をこのスカッと晴れた夏空みたいに綺麗さっぱり払拭してくれたのが野音のライブでした。すごかった。そんな言葉で片づけたくないけど。本当に、すごかった。
皆さんは衣織ちゃんのライブパフォーマンス、一体どこが一番好きですか?
今回の野音でド素人の私でも目に入って感じられたのが踊り方の変化でした。単純にこう表すのが難しくてどう書くのが一番適切だろうって考えながらキーボードを叩いているのですけども。
まずはこれを見ていただきたいのですが。(衣織さん画面向かって右から2番目)
— えりぽん (@ppppppipopipo) 2019年8月19日
この全体で引いて見たときにほんの少しだけズレて見えるんですよ、衣織ちゃん。
「カウントの取り方」とまではいかずとも、手足の動かし方というか、音の感じ方に対する身体の動かし方が、口語的に書くと「もったりした」動きになった気がする。振付が当たっている音の重心が今までと比較してちょっとだけ後ろになったというか。
丁度1年前の野音と映像比較するととっても分かりやすいです。
— えりぽん (@ppppppipopipo) 2019年8月19日
これはちゃんと動きの真ん中=音の真ん中になっているからこそ、ズレて見えもしないし、今とはまた違う。
きっとこれは好みの領域になるんだろうけど、私は圧倒的に今の「もったりした」動きのほうが好き・・・。手足の動かし方に空気の導線が見えて、すごくしなやかに見えるから。 動きの起点が後ろ向きだから振りに緩急が付いて見える。ただ完全にズレるわけではないのは物理的に完全にズレているわけではなくて、むしろ足の動きがちゃんと拍に対して正確だからこそちゃんと表現の「個性」の枠に収まってる。良い意味で目立つ。
それから圧倒的に表情の引き出しが豊かになった。
きっとこれは4thの表題曲がそれまでの3曲とは違って、すごく単調で、シンプルに「可愛い」を詰め込んだ曲だったから。それを経ての5th「探せダイヤモンドリリー」ですごく柔らかくて切ない女の子のちょっとめんどくさい「可愛い」が衣織ちゃんの表情の中に取り込まれたから。
ちょっとだけぎこちなくて、まだ初々しさが残るような笑顔だけではなくて
ちゃんと「そこ」に存在する一人の曲の主人公のリアルな笑顔と
その奥にある哀しさとか寂しさとかもどかしさや諦めがあって
春から夏にかけてのあったかい日差しとか澄んだ冷たい冬の空気とか
この一年、いや、半年?もっともっと最近の短いスパンの話かもしれない。衣織ちゃんは確実に表現できる時間軸の幅が細かく、丁寧になってる。だから曲中に彼女を取り巻いている空気は、色も温度も違う。それが伝わってくるし、見ていてちょっと泣きたくなってくる。なんでか分からないけど。
ただ「苦しい」だけじゃないし
「悲しい」だけでも「寂しい」だけでもない
もっともっと人間の感情って複雑で、汚くて、めんどくさい
感情に理由なんてないから。だってそんなの自分だってコントロールできないものだもんね。
衣織ちゃんはそれを受け止めて、消化して、本能で体現してる。
だからこそ眉毛や指の動かし方も、目に宿す光の強弱でさえも
ちゃんと全部に意味がある。本当に、全部に。
確かに一年前まで、当時でさえ「衣織はすごい」と言われていたけど、それでもあの時の衣織ちゃんの見せてくれていた色はそんなに多くはなかった。
たぶんそれが一番比較しやすいのが1stからやり続けてる曲だし、衣織さんの見せ場が分かりやすく多い「記憶のどこかで」なんだろうって思うからここではそれを挙げさせてください。
当初の「記憶のどこかで」で衣織ちゃんから一番感じたのは「憎悪」と「悲しみ」で、愛していた人から捨てられて傷ついた女の子の気持ちがただただその二つであらわされていたように感じられて。
当時17歳の衣織さんがそこまで女の汚いところをトコトン表現できていることがもはやすごいのですが(それはそう)、でもずっと見ていると正直飽きてきていた自分もいたんです。その「憎悪」に突き動かされて怒りに任せて声を張り上げたり、足を蹴り上げたりするのは時に雑に見えてしまうこともあるわけで。
でも最近の、特に久しぶりに見た野音での「記憶のどこかで」は、捨てられた傷心からある種「諦め」もそうだしそこから更に「私を捨てたことを後悔させてやるわ」くらいの勝気さと「諦め」からくるけだるさというかまぁものすごく雑な表記をするとすればエロさがアップデートされて、まぁまぁまぁ、、、っていう。そういうアレ。
単に年齢が重なったこともあると思います。でもそれだけじゃなくて、ちゃんと衣織さんの中に流れる「記憶のどこかで」の物語が先に進んだ、もしくはRPG的に言うとすると別の選択をしたが故の別ルートに進んだんだろうなって。
そういうことができるようになったからこそ、「いらないツインテール」のソロパートみたいな見せ場でこういう表情とうたい方をするようになったんだろうなぁ・・・
— えりぽん (@ppppppipopipo) 2019年8月19日
そしてよく衣織さんのパフォーマンスを語るうえで話題に挙がる手遅れcation も当然のことながらアップデートが著しい曲の一つです。
最初はMVを準えた舞香を瞳に奪われた悲しみと怒りからくるこれまた憎悪の感情が主だったcautionですが
最近時々お目見えするこの狂気じみた表情のcationは衣織さんが創り出したMVとはまた違った結末のcationなんですって。
舞香を瞳に奪われた「敗者」的な先行するcationとはまた違って、愛する舞香を物理的に手にした(衣織さん本人の言葉を借りると「監禁した」)或る意味「勝者」的なcationは、一瞬を切り取った写真だけでも全く別物なんだっていうことが分かるから、きっとこれなんも知らん人が見たらまさか同じ曲中だとは思わないだろうなぁ・・・
確かに衣織ちゃんはスイッチングがすごくはっきりしているから一見「憑依型」だとも思うのですが、これだけ一曲に対して物語を咀嚼して作りこんでいるところを見ると「憑依」と比喩するのもまたちょっと違う気がして。
ただ、本能的に物語の中に入り込むことも、衣織ちゃんみたいにしっかり自分の中で物語を組み立てて丁寧に物語の中に入り込もうとすることも結局は同じことだから、やっぱり彼女は「憑依型」なのかもしれないですね。
もちろん進化するところは進化し続けて自分のスペックを更新し続けている衣織ちゃんですが、本質というか「変わらない」素敵なところもたくさんあります。
絶対にステージの反対側で見ていてくれている人を置いてきぼりにしないレスポンスも
まるで天井から見えない糸で引っ張られているみたいにいつも絶対にぶれない軸も
全身のありとあらゆる筋肉や神経を使い倒した動きも
笑顔だって
涙だって
全部、全部大事にしたくなる。
衣織ちゃんが全部大事にしてるから。
どんなに短い一瞬の、一曲に満たないステージの持ち時間だったとしても、どんな時でも絶対に手を抜かないから。
いつだって自信がなくてメンがヘラってる衣織ちゃんのことだから、今この瞬間も落ち込んだり悩んだりしてるんだろうけど。でも、ねぇ衣織ちゃん、すごいよ、たったの一年で、半年で、一ヶ月で、こんなに前に進んでるよ。変わってるよ。私追いつけてなかったよ。ごめんね。
きっとこれから先、衣織ちゃんのことが好きで「推し」として彼女を追いかける人がもっともっと増えていくと思います。すごいスピードで増えると思う。数も、濃度も。
そのたびに求められる理想と、彼女の中に有る現実がズレて、怖くなったり苦しくて息ができなくなるくらい悩む時間が増えていくとも思います。
そんな衣織ちゃんを目にするのはもちろん辛いけど、でも、そうやって衣織ちゃんが前に進んで、進化して大きくなっていくのであれば、今回みたいな過程を見守れるのであればその環境の変化も絶対に意味がある必要なことで。
イコラブも衣織ちゃんももっともっと大きくなってほしいから。くだけた言い方をすると人気になってほしいから。「見つかって」ほしいから。
だから私はそんな時がいつか近い未来にやってくることを信じて、次また衣織ちゃんのライブパフォーマンスを見られる日を楽しみに毎日を頑張って生きようと思います。
あぁ。
激重。
だって好きなんだもん。そのくらい。
ステージ上の衣織ちゃんの笑顔に恋した「あの日」から気がつけばあっという間に1年と8ヵ月が経つけど、つい昨日好きになったばっかりみたいに今も変わらずずっと好きな気持ちが変わらないし、ちゃんと加速し続けている2019年の夏です。
うまいこと収めたつもりになってますけど冷静に気持ち悪いですねわかります。
次衣織ちゃんに会えるのはいつだろう。
ちょっと先になるかな。一番近い予定で9月の2周年ライブ、ですね。
あぁそうだ、6thも決まったからまた新しい衣織ちゃんに会えるんだ。
嬉しいなぁ・・・!
きっとまた一ヶ月もあくと、パワーアップした野口衣織に会えるんだろうなって思うし、そのパワーアップにちゃんと気が付けるヲタクでいたいなとも思う。
いろんな君を見てきたけど 今日の君が一番好きだ、って、自信を持って言えるように。
なんせ二兎追ってますからね!w
ちゃんと二兎とも丁寧に追いますよ!頑張ろうな!(?)
とまぁ例にもよって論文か?wってくらい長い記事になりましたけどw
少しでも衣織さんの魅力が誰かに伝わってくれたら嬉しいなぁ・・・なんて贅沢かな。
書いているうちに自分の頭の中が少しだけ整理できたような気がするから、今日はここまで。
推しメンのショールームまで勉強しよっと。
ここまでお付き合いくださったツワモノ、いらっしゃいますか?w
若しいたとするなら、心からの謝辞を。
最後に
衣織さんのパフォーマンス、世界中でイチバン!